研究をやったことがない人は、どのように研究を進めていいのかさっぱりわからないという人もいるのではないでしょうか?
私も最初そうでした。
さっぱりわかりませんでした。
職場に研究に詳しい人もいないし、誰に相談していいのかよくわからないし、職場は研究するような雰囲気じゃないし‥
研究しようとしているなんて、俺だけ変人?
というようなことを考えてしまいます。笑
でも自分の職場から外に出てみて学会に参加してみると、多くの人が研究をして、発表して、議論しています。「すごい頭の良い人たちがたくさんいるなぁ」と圧倒されてしまいました。
大丈夫です!研究をしてみたいと思っているあなたは(きっと)変人じゃありません。
今回は、研究をするための準備として、環境や職場の人間関係について解説します。
研究をする環境を整える
研究する環境というのは、
1:物理的な場所
2:職場の人間関係
といったものがあります。
まずは、 物理的な場所 ですが、あなたが”どこで研究データを取るか”にもよります。
- 職場で患者さんを対象に研究データを集めるのか?
- 地域の人を対象に研究するのか?
- 研究室で健常者のデータを取るのか?
- 研究室で動物の実験をするのか?
いずれにしても、”自分が用意できる環境”、”自分がいる環境”でしか研究をすることができません。
私の場合は、職場で患者さんを対象に研究していました。
大学院まで遠かったので、大学院の研究室で基礎研究をするという研究はできませんでした。
自分が対象としたい患者さんがみれるように職場の上司やスタッフと調整をする必要があります。
場合によっては、その職場にいたとしても対象者を集められないかもしれません。
整形外科の疾患を診ているのに、内部障害の患者さんの研究データを集められません。
自分のやりたい研究と、その研究をするために必要な環境を整えることが必要です。
そして 職場の人間関係 です。
これも研究を行ううえで重要な環境です。
いくら研究をしたいと思っても、職場がそのような環境でなければ研究をすることはできません。
そのために、研究者にはコミュニケーション能力も求められます。
職場の人間関係を良くしておく
これは・・・意外と重要です。大学院に進学して、コツコツと研究している人の中では、
自分は大学院で勉強しているからね
と、なんとなく偉くなったような気持ちになっている人はいないでしょうか?
頑張っていることは良いことですが、偉くなっているわけではありません。
職場の人間関係を良くしておかなければ、働きづらくなりますし、研究も実行しにくくなります。
横柄な態度をとっていれば、研究をすること自体が悪になってしまう可能性もあります。
研究を続けるためには、周囲の理解が必要です。
研究をしているうちにスタッフ間の協力や上司が配慮してくれることが大切だとわかってくると思います。
実は、こういったことも大学院で養われる能力なのかもしれません。
いや、そう考えなけばなりません。
- 研究を通して、人に優しくなれる。
- 研究を通して、人に感謝することを学ぶことができる。
人間関係を良くしておくことが、研究を進めさせてくれる環境を作ってくれることになります。
上司の理解を得る
研究をするためには、職場の上司の理解が必要です。
もしかしたら、自分の上司の中には、
- 「研究してるんだったら、もっと患者さんを見て、患者さんの役に立つ勉強したほうがいい」
- 「もっと臨床的な技術を磨いたほうがいい」
- 「単位をしっかりとって、早く帰れ」
- 「残業しないでね」
という上司もいるかもしれません。
職場の環境にありますので何とも言えませんが、研究対象者を集めるためにも上司の理解を得る必要があります。
研究対象者を自分で集めてくれなければ、研究データを取ることができません。
上司との風通しを良くしておく必要があります。
上司だけでなく職場のすべての人との風通しを良くしておきましょう。
それでも、どうしようもないときがあります。
自分は意識すれば変われますが、他人は変えることはできません。
下手をすれば自分が嫌われます。
どうしようもない場合には、職場を変えるというのも一つの手段かもしれません。
若いうちの方が、研究をする時間も作れます。
独身のうちの方が、自分で自由にお金も時間も使えます。
職場を変えることも若いうちの方がやりやすいです。
今の職場でなくても成長できる環境はいくらでもありますので、ダメな時には転職も考えてみましょう。
参考までに、転職サイトは以下を参考に
同僚や他職種と仲良くしておく
大学院生は忙しいので、ついつい自分の忙しさばかりに目が向いてしまいますが、自分だけ浮いた存在になっていてはいけません。
自分が研究データを取るためには、自分に研究対象者となるような人を集めてもらわなければなりません。
もしかしたら、その対象者とならないような患者さんを他のスタッフが見てくれているかもしれません。間接的に、他の人の協力を得ているわけです。
独りよがりになっていてはいけません。
臨床研究をするためには、医者や看護師、作業療法士、看護補助さんなどなど他者の協力を得ることになるかもしれません。
どうしても自分1人で研究をしようと思うと・・・限界があります。
患者さんの送迎、アンケートの記入など、他のスタッフの協力が必要になる場合もあります。
他の人の協力が得られるように普段から仲良くしておく必要があります。
あなたの頼みなら聞いてあげるよ
と思われるような環境を作って、研究を進めることができます。
だから、研究者は腰を低く、仲間たちと楽しく、仕事も研究も大学院の勉強も全てを両立させなければいけません。
まとめ
研究をするためには周囲の人の協力が不可欠です。
快く協力を得るためには、普段からの立ち振る舞いが重要です。
研究をする人は、謙虚な姿勢で誠実に周囲の人と接しないとうまく研究は進みません。
研究をすることで人格形成をしていくことにもなります。
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