トレーニングのメニューで注意する2つの法則

トレーニングで注意する2つのこと トレーニング

トレーニングで得られる効果にはいくつかの種類があります.

例えば

  • 筋肉を太くする
  • Tシャツやタンクトップが似合う体になる
  • パフォーマンスを良くする
  • 太くなりたくはないが,力を強くする
  • スポーツで使える筋肉をつける

目的は人それぞれだと思います.

パフォーマンスを良くする」ためには,基礎的な体力が必要になります.

しかし,基礎的な筋力トレーニングを行っていても,実際にスポーツで使えるかというとそれだけでは難しいと思います.

筋トレを続けていても,いざスポーツをししたときには普段使っていない筋肉が筋肉痛になる.

なんてことはありますよね?

筋肉はあるんだけれど,スポーツが上手いわけではない

という方もいらっしゃいますよね?

スポーツでの筋肉の使い方,筋肉の収縮様式,細かい筋肉など,実践でしか使えない筋肉もあります.

そのため,基礎トレーニング実践トレーニングは両方必要になります. 

基礎トレーニング

筋肉・体力はあるに越したことはありません.

様々なスポーツを行う上でも,体を自由に動かすことができます.

道具を使うスポーツにおいても,楽に道具を扱うことができるため操作性が向上します.

ゴルフは力じゃない

とはいえ, 筋力に余裕があるほうが力を抜いてゴルフクラブを扱うことができます.

陸上競技をする上でも,筋力が強い方が体が軽く感じることができ,自由自在に体を動かすことができます.

どのスポーツにおいても,日常生活をする上でも,基礎的な筋力を向上させておく事は有利に働きます.

基礎トレーニングを怠るとベースとなる体力・筋力は現状維持,あるいは低下することにもなります.

様々なスポーツの場面においても,パフォーマンスが頭打ちになってしまい,限界を感じるかもしれません.

実践的なトレーニングと別に,「基礎トレーニング」を怠らないようにしましょう.

「トレーニングの法則」についてはこちらもご覧ください.

トレーニングを継続する方法

トレーニングの法則「可逆性の法則」

トレーニングの法則「可逆性の法則」

トレーニングの法則「漸進性の法則」

トレーニングの法則「過負荷の法則」

実践トレーニング 

実践トレーニングは,実際の場面でトレーニングを行うことです.

このトレーニングを行うことで,基礎トレーニングで培った体力と筋力が実際のパフォーマンスにつながることになります.

陸上競技であれば「走る

ゴルフであれば「打つ

登山であれば,「山に登る

キリがありませんが,実際の場面を行うということです.

実践トレーニングは,習得しやすく頭打ちになりやすい

スポーツ経験のある方は,見に覚えがあると思います

ある程度までのレベルは習得しやすく,少し練習しただけでもできるようになります.

ところが,「ある一定のところからはなかなか上達しない」と感じたことがあるのではないでしょうか?

つまり,テクニックは「即効性があり,頭打ちになりやすい」という特徴があります.

その原因は,個人個人のセンス,運動能力,運動経験,なども関係していると思います.

そして,「基礎的体力・筋力」も影響しています.

そのため,「基礎トレーニング」と「実践トレーニング」は,バランスよく鍛えていく必要があります.

体動かすための基礎的な体力,筋力があるほど,技術や戦術といったスポーツ場面のパフォーマンスは向上しやすくなります.

実践トレーニングでしか鍛えられないもの

基礎トレーニング」のプッシュアップやスクワットなどのいわゆる筋力トレーニング(レジスタンストレーニング)を続けていても,”実践的なスポーツになると筋肉痛が起きてしまう”

ということを経験した人は多いのではないでしょうか?

普段,筋トレはしているけれど,スノボーをやると筋肉痛になるんだよなぁ

という経験をした人も多いと思います.

基礎トレーニングと,実際のスポーツ場面では,細かな筋肉の使い方収縮様式筋肉の使う場所が同じではありません.

重い重量のダンベルを持ち上げるトレーニングを行っていても,懸垂をやるとすぐに疲れてしまうことがあります.

ダンベルを使ったアームカールでは,上腕二頭筋を主動作筋にし,上腕を支えるための三角筋などが補助的に働きます.

懸垂では,肘を曲げるという動作ですが,上腕を下垂(下に下げる)させるための広背筋,体感をさせるための,腹筋群や背筋群なども同時に働きます.

そして筋肉の収縮様式は,求心性収縮,遠心性収縮を繰り返します.スピードをコントロールするために主動作筋と拮抗筋(反対側の筋肉)に常に力を入れながら,懸垂運動を繰り返すことになります.

これは懸垂をすることでしか鍛えられない動作になります.

どのスポーツ場面においても同様のことがいえます.

実践トレーニングの方法

実践トレーニングは,実際の運動の特徴を知り,それに近い状況で行うことです.

筋肉の収縮の観点と,運動学習の観点からはいくつかのことが考えられます.

  • 一連の動作の姿勢や関節の角度を分析して,できるだけ近い形で行う
  • 一連の動作を分割して行う
  • 実際のスポーツ・運動を行う

例えば,ゴルフの練習をするときに,最初の構えからバックスイング,フォローするまで繰り返し行うことが多いのではないでしょうか.

ところが,ゴルフを熟達していないものは,一連の動作を分割して体に覚えさせることも必要です.

ゴルフスイングであれば,バックスイングまでを繰り返し行う.

正しい関節の角度体を動かすタイミング力の入れ方を繰り返し行うことで,正しいフォームを身に付けることができます.

それを各場面に分けて,分割して行うことで,運動を学習することができます.

そして最後に,一連の動作をくっつけると「ゴルフスイング」が完成します.

運動学習の一つの手法です.

使ってみてください.

様々な競技においても同様のことがいえます.

まとめ

トレーニングでは「基礎トレーニング」と「実践トレーニング」の2つをバランスよく行うことで,最大限のパフォーマンスを引き出すことができます.

スポーツの場面においても,リハビリテーションの場面でも同じことがいえます.

高齢者や障害を抱えている方のリハビリテーションにおいて筋力を鍛えているだけでは,なかなか歩けるようになりません.

逆に歩く練習をしているだけでは,なかなか歩けるようになりません.

子供であっても,スポーツ選手であっても,中年であっても,高齢者であっても同様のことがいえます.

体力や筋力をつけるための「基礎トレーニング」

目的となる動作やパフォーマンスを向上させる「実践トレーニング」を組み合わせて行いましょう.

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