スクイージング排痰法のひとつです.
痰を出す時には,どんなことに注意すればいいのでしょうか?
排痰法・スクイージングのときの考慮すべき点について解説していきます.
痰があると苦しいですよね?
痰が気道に詰まってしまうと窒息してしまいます.
呼吸状態が悪くなり,命に関わることもあるので排痰法やスクイージングでターンを喀出しなければなりません.
理学療法士やコメディカルのスタッフは患者さんに痰を出してスッキリしてもらえるようにしましょう.
痰(分泌物)が貯留している場所を特定しましょう
痰が右の肺にあるのか左の肺にあるのか?
背中側にあるのか?
上葉,中葉,下葉?
どこに痰が溜まっているのかを特定しなければなりません?
そのために,画像診断やフィジカルアセスメントをして場所を特定していきましょう.
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「重力」を考慮しましょう
痰(分泌物)は水分です.
水分は重力で下に落ちていきます.
歯磨き粉やマヨネーズ,ケチャップも最後に使い切る時には逆さまにして重力で落としますよね?
痰を出す時も同じです.
痰が溜まっている場所を上にして,気道の通り道に合わせて痰を重力を利用して落としていきます.
そのためにどのような,姿勢をとったらいいのでしょうか?
そのために行うのが体位ドレナージ(体位排痰法)です.
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肺に出入りする空気の量と速さに注意しましょう
残り少ないケチャップを出すときに,中の空気を出したり入れたりしますよね?
最後に使い切る時には思い切り空気を出して,その空気の流れに乗せてケチャップを出し切ると思います.
痰を出す時も同じです.
呼吸を深くすると,肺に出入りする空気の量が多くなります.
その空気の量が多いほど,痰は空気の移動に合わせて動いていきます.
勢いよく空気を出せば,痰も移動しやすくなります.
そのため,肺に出入りする空気の量と速さに注意しなければなりません.
呼吸介助法では,この空気の量を増やし,勢いよく痰が出せない人には息を吐くお手伝いをします.
咳(咳嗽)で,痰が出せるのは,奥にある痰が手前に移動してきた時です.
奥にある痰は手前に移動させなければなりません.
そのためにまずは深呼吸します.
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痰の粘性
痰は,ベタベタとした硬めの痰と,水のようにサラサラした痰があります.
どちらの方が出しやすいでしょうか?
水のようにサラサラした痰の方が出しやすいですよね?
そのためにはネブライザーで痰を柔らかくしておいて,水を含ませておいた方が痰が出やすくなります.
口の中もカピカピだと痰が出しづらくなりますので,潤いを与えておくことも重要です.
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さらに細かく考えてみよう
その他にも,排痰法やスクイージングで考慮しなければならないことがあります.
細かい内容については,「Vimeoの動画講習会」で解説しますので,是非視聴してみてください.
臨床現場で役立つ排痰法やスクイージングについて解説していきます.
新人理学療法士やその他コメディカルの方は,患者さんの呼吸が楽にできるように排痰法について勉強していきましょう.
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