大学院に行くだけの学費は結構かかりますし,「自分の力だけでどうにかならないかな?」と考える人も多いと思います.
結論は「難しい」だと思います.
やっぱり引っ張ってくってくれる人の存在は,あった方がいいです.
どんな人に指導を受けて,どんな話を聞かされるのか.
そういった経験が,自分の考えにも影響を及ぼして,導いてくれるのだと思います.
研究者と話したときの衝撃
先日,大学の教員と話す機会がありました.
その先生自身も研究費を獲得し,研究をしている方です.
話をしているだけで,「この人は『The 研究者』だ」と思いました.
話の内容が難しすぎて分かりませんでした.
もう・・・めちゃくちゃ優秀だというのが話すだけでわかりました.
自分には到底到達することのできない境地に立っている人です.
私にとってはかなりの衝撃でした.
この衝撃は大事です.
こういった刺激は人生の中でもなかなか体験することはできません.
独学で,その先生のレベルまで到達するのは,・・・かなり厳しいでしょう.
同じ環境に身を置いていても,その先生のようになれる自信はありません.
その先生には,教科書を書いていないような,研究に対する信念がありました.
研究に対する考えや論文を書くことに対する心構えなど,約2時間にわたりお話を伺っていましたが,そういった内容は教科書に書いてあるわけではありません.
やっている人にしかわからない世界があります.
その世界に身を置くことでしか,得ることができない知識や考え方があります.
研究方法論だけを学ぶのであれば,教科書を見て勉強すればいいかもしれません.
ところがやっぱりその境地に引っ張っていってくれる指導者がいるというのはかなり大きいと思います.
『自立した研究者になりたい.』
と考えるのであれば,若いうちに大学院に進学しとった方がいいかもしれません.
できれば直接,教員の話を聞く
新型コロナウイルスが流行する前は,飲み会の席などたくさんありました.
私が学生の時には,担当教員のゼミの集まりで先輩や教員と居酒屋に行く場面もたくさんありました.
しょうもない話をしてることも多いのですが,すごい先生から直接お話を伺える絶好の機会もありました.
昔はそう言った飲み会の席がかなり私自身にも影響を及ぼしていたと思います.
自分に指導をしてくれる先生が,真面目な話をしてくれる時には,ゆっくりと話を聞くことができました.
普段は,なかなかそういう時間を作ることは難しいかもしれません.
私も大学院に進学しようと思った時には,先輩や教員から多くの話を聞いて自分の今後の未来や自分の業界の将来について考えました.
そういった話を聞いて,自分はどうあるべきか,今どんな行動を起こしたらいいのか考えたものです.
そういった話を聞くことができるのも,若いうちだけかもしれません.
ある程度年齢が大きくなってくると,指導されるような話はしてもらえなくなってきます.
”自分より若い人”には,そういう真面目な指導をしやすいですが,ある程度の年齢になった人には,そういった話をしにくいからです.
自分の尊敬する人や先輩,教員の信念や考え方を聞く機会がなるべく持ってもらえるように行動するといいと思います.
今,何かできることはないでしょうか?
先生の研究室にお邪魔するなど,行動を起こしてみましょう.
本をたくさん読むことも大事
『本を読む』というのは素晴らしいことですよね.
一冊の本を読むと,短時間で著者の考えを得ることができます.
たった一冊の本を書くという作業もすごく時間がかかります.
その一冊のこの中にいろんな経験や考えをぎゅっとまとめ上げていきます.
その著者の考えを,たった数時間で得ることができるのです.
私も大学院に進学する前にはたくさん本を読みました.
自分の好きな本ばかりを選択するため,自己啓発に関する本が多かったです.
そのさまざまな本たちが私の大学院への進学を後押ししてくれたことは間違いありません.
研究や大学院に関する書籍もたくさんあります.
書籍には様々な著者のいろいろな考えがあります.
たくさんの本を読んでいるとその著者の大体の思考が分かってくる感じがします.
私のこのブログもそうですが,一人だけの考えに影響されるのではなく,様々な人の話を聞けるように,本もたくさんの著者の本を読むと良いでしょう.